インプラントで失敗しないために

最善のインプラント治療を受けるための医院選び

最善のインプラント治療を受けるためには、医院選びは非常に重要です。こちらでは選ぶ際のポイントをご紹介します。ぜひお役立てください。

インプラント治療はどんな先生がやっても成功するというものではありません。ある程度の経験と技術は必要です。全身管理、術前、術中、術後のケア、被せ物の材質などの知識、など多岐にわたって豊富な知識と経験がものをいう治療となっています。治療実績は経験年数の長さと治療ケースの多さである程度判断できます。最低でも1,000本以上の経験で10年以上管理した経歴のある先生がいいと思われます。本数が多くても3~5年程度では経験豊富とはいえません。また、資格にはさまざまなものがありますが、最も信頼性の高いものは日本口腔インプラント学会の専門医または指導医を取得されている先生です。

日本口腔インプラント専門医の認定試験を受けるための条件
1 同学会に5年以上継続して所属している会員であること
2 同学会の研修施設(専門医を養成する“指導医”が在籍している研修施設)で通算して5年以上在籍し、インプラント治療に必要な診断と、治療の基本的な技術を習得する講習や研修を受けていること
3 日本歯科医師会会員であること
4 同学会が行う、専門医教育講座を3回以上受講していること
5 同学会の学術大会に8回以上参加していること
6 同学会の定めた研修を修了していること
7 口腔インプラント指導医2名(内1名は施設長)の推薦が得られること
8 下記のインプラント治療の経験があること
  • 治療が終わりメインテナンスへ移行して3年以上経過した症例を、20症例以上経験していること(1顎1症例とし、上下顎にインプラントを埋入した場合は2症例とみなす)
  • 症例には、多数歯欠損(1顎7歯以上欠損)症例で全顎にわたる症例を3症例以上含んでいること
9 同学会が行うケースプレゼンテーション試験(治療が終わりメインテナンスへ移行して3年以上経過した1症例を発表)に合格していること
10 同学会の学術大会において、2回以上発表を行っていること
11 口腔インプラントに関する論文を、委員会が認める雑誌に1編以上発表していること

上記の条件を満たして審査を通過した歯科医師は、筆記試験と面接試験のある資格認定試験を受けます。面接試験は、申請者からあらかじめ提出された症例(治療内容)に関する口頭試問となり、この試験に合格するとインプラント専門医としての認定書が発行されるのです。

この認定の有効期限は5年間。インプラント専門医の更新には、同学会での研究や治療内容の発表、論文投稿や研修参加など、同学会の定めた業績を新たに満たす必要があります。

POINT1 「CTを完備もしくはCTを活用していること」

CT(骨の断層撮影)を使用することによって、より安全で確実なインプラント治療が可能となります。
医院にCTが設置されていなくても、提携病院で撮影をし解析を行う医院も増えてきています。

POINT2 「歯みがき指導や歯石除去に熱心である」

インプラントは安定性・耐久性に優れています。しかし、これはしっかりとメインテナンスを行っていた場合の話。人工物なので虫歯かかることはありませんが、連結部分に歯垢が溜まりやすく、インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)になりやすいのです。きちんと歯垢を落とす歯の磨き方を指導し、歯石除去を積極的に行うなど、歯周病対策に力を入れている医院であれば、インプラントへの取り組み方も信頼できるでしょう。

POINT3 「インフォームドコンセントを徹底している」

インフォームドコンセント(説明と同意)とは、歯科医師が治療のメリットとデメリットを説明し、患者様が主体的に治療法を選ぶことです。具体的な説明もないまま治療に入るような医院は避けたほうがいいでしょう。歯科医師の判断が正しかったとしても、患者様には不安や不満を与えてしまうかもしれません。患者様が治療法への理解を深めることが、理想的な治療結果につながるのです。

POINT4 「アフターケアが充実している」

治療を行った歯に何らかの不具合が生じた場合、また一からやり直して何食わぬ顔で治療費を請求する医院は信頼に値しません。アフターケア体制が充実した医院を選びましょう。

POINT5 「衛生管理が行き届いている」

医院全体の清潔さも重要なポイントです。待合室やトイレなども掃除が行き届いている、使い捨ての手袋を使っているなど、医療人として、医療機関として基本的なことを実践しているかどうかに、医院の姿勢が表れます。

患者様自身でできるケア

インプラントも歯周病になる!

インプラントも自然歯と同じように歯周病になります。歯と歯肉の間に入り込んだ細菌により炎症を起こします(インプラント歯周炎)。悪化すると歯肉が腫れるようになり、あごの骨の吸収が始まります。すると、土台を失った歯はグラつきはじめ、歯周ポケットから膿が出てきます。そして最終的にはインプラントは抜け落ちてしまうのです。

タバコはインプラントの大敵!

タバコは、歯や口内環境に大きな悪影響を及ぼします。当然、インプラントへの影響も例外ではありません。喫煙者と非喫煙者ではインプラント治療の成功率が大きく変わります。術後の歯肉の治りが遅れたり、インプラントと骨が結合しにくくなったりするのです。またインプラントを支える歯肉の抵抗力を弱らせ、インプラントが抜け落ちる原因にもなります。

インプラント治療がうまくいかない要因の多くを喫煙が占めています。インプラント治療を受けるときは、最低でも治療中は禁煙することがインプラントを長持ちさせる方法です。

定期的な検診と自身でのケア

インプラントを快適に使い続けていくため重要なのが、「歯科医院での定期検診」と「ご自宅での毎日のメインテナンス」です。

インプラントには神経がないため、異常を発見することが自然歯よりも遅れがちになります。また、ネジの緩みなどは患者様は気づかないことがほとんどです。異常を見つけるためにも定期検診が欠かせません。検診ではあごの骨が順調に結合する方向にあるかを調べるためにレントゲンを撮り、口内の衛生状態や噛み合わせを診察します。

毎日のメインテナンスは、基本的に自然歯と同じように歯みがきをしてプラークコントロールをするだけです。また、併せてデンタルフロスや歯間ブラシを使うのも有効です。